2006-01-19から1日間の記事一覧

「博士の愛した数式」(小川洋子)

んーそんなにたいした話でもないのでは。すくなくとも私の好みからすると、もっとがっちりとした構造の物語が必要である。それに、作者の数学に対する(あるいは数学的真理に対する、というべきか)過剰にロマンティックでセンチメンタルな思い入れに辟易し…

「日本の歴史5 王朝の貴族」(土田直鎮)

平安貴族にはすでにうんざりであるが、この本自体はおもしろい。全体のバランスとか、語り口とか、シロートむけの啓蒙書としてみごとであります。しかし摂関政治などといいながら、政治不在というほかない状態ですな。ライヴァルを蹴落とす術策とか、せいぜ…