ライフ イズ ストレンジ
 中黒をつかはず分かち書きにするタイトルに違和感あり。
 すべての選択をためしたりはしてないがをはりとする。はじめのペンキを操作するあたりをやつててこれは「ゴーストトリック」みたいなものかと思つたが、すすめてゆくうちに「シュタインズ・ゲート」に近い氣がしてきた。ゲームがといふよりもストーリーがね。
 そしてクロエが苦手である。キャラとして嫌ひなのでなく、彼女の人格的壓力にマックスが抗することができないのがイヤなのである。小説や映畫でさういふ人物がゐてもいいが、ヴィデオゲームの主人公は私の分身なのであり、クロエは私の自由な行動にとつて邪魔なのである。といつて主人公に無制限な自由を与へることができるはずもないのだが、プレイヤーにフラストレーションをなるべく感じないやうに行動を制限してもらひたいものだ。
 ラストの選択は殘酷ではないか。あのやうな決斷をプレイヤーに強ひる權利がゲーム製作者にあるのだらうか。