死の接吻
 たとへばガーシュウィン兄弟のジョージではないはう(兄だか弟だか知らぬが)がアイラであることは承知してをるのだが、なぜだかアイラ・レヴィンを女だと思ひこんでゐた。だものだから著者近影が目に入つたときたいへんおどろいた。この本を讀んで感じたもつとも強い印象がそれであることを告白せざるを得ないのは遺憾である。
 三人娘が三人とも愚かであるのがなんとも。それぞれ別種の愚かさなのだけれども。けつきよくドロシーがもつともマシであるやうな。
 第二部がいちばんおもしろいと思ふが、映畫では第二部をはぶいたやうですね。

 

死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)

死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)

 

 
トゥルー・ロマンス ディレクターズカット版
 トニー・スコットの映畫といふより脚本タランティーノの映畫ですな。