森の生活―ウォールデン―
 無知なもので「森の生活」とは沙漠の隱者のごとき世間から隔絶したものかと思つてゐた。だがそばに町があつて毎週のやうにひとがたづねてくるのだと。勝手な思ひこみではあつたが、なんだか拍子拔けした。
 文章も、あの反近代主義者によくある獨善が鼻につき、どうも感心しない。

 

森の生活 (講談社学術文庫)

森の生活 (講談社学術文庫)