シン・ゴジラ
 さして興味もなかつたがインターネット上でネタバレがどうかうされてゐたので觀る。ネタをバラされたらさぞ不快だらうと思つたからだ。ネタバレ厨であることも勞苦がたえぬ。でもこのストーリーのなにがネタバラされて困るのかね?
 私はそれほど「エヴァンゲリオン」が好きではない。ただ、ネルフ本部が攻撃されたときのオペレータによる實況をたたみかけることでサスペンスを盛りあげる手法がよいと思ふ。この映畫でもそのへんは機能してゐる。また王道であるが伊福部昭の音樂をつかつたのもよろしい。
 でも脚本はあまり評価できない。くどいし稚拙だと感じる。まあ庵野さんはお説教が好きなのだらうね。
 尾頭さんの繪を描きたくなる氣持はわかる。ついつい畫面でさがしてしまふ。