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チキ・チキ・バン・バン
 小學生のころ途中までは觀てあつた。やうやくすべて觀ることができて胸のつかへがおりた。ほかにもいくつかつかへがあるので死ぬまでには觀たいものだ。
 觀なほしておどろいたのは、タイトルが“Chitty Chitty Bang Bang”であつたことだ。「チティ・チティ・バン・バン」なのではないか。この邦題をつけたひとの豪膽さにいたく感銘をうけましたよ。
 イアン・フレミングが原作なのは知つてゐた。が、脚本にロアルド・ダールとははじめて知つた。もつとも脚本はいいとも思はれない。こどもたちは莫迦すぎるし、終盤に車がまるで活躍しない。そもそも全體に野暮つたいといふか垢ぬけしない。
 だが修理なつた車にのつて歌いながら英國の田園をすすむシーンは思つた以上の幸福感があり、それですべてをチャラにしていいと感じた。

 

 
マヂック・オペラ ―二・二六殺人事件
 阿部定の存在と、犯人が被害者の屍體にしたことを終盤にいたるまでむすびつけて考へなかつたみづからの迂闊さにおほいに驚いた。

 

マヂック・オペラ --二・二六殺人事件 (ハヤカワ・ミステリワールド)

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