ふだん行きつけの大きくもない書店へ行き、ハヤカワ文庫の棚を見る。品ぞろへが期待できないので、長年かよつてゐたのに見るのははじめてである。SF文庫が二十册ほどもあつたのは豫想外であるが、半分がローダンだつた。いいのだらうか。
 ディックと七王国とが四册づつほどある。「夏への扉」があつたのはさすがといふべきなのか。でも、私が小さな本屋にハヤカワSF文庫を二十册ならべるとしたら何をえらべばいいのかむつかしいな。