眠られぬ夜のために(上)

 一昨年の暮れ偶然この本を見かけ、毎日これを讀んでゆくのもおもしろいかと思つた。讀みはじめてすぐ、キリスト教にこりかたまつた著者の文章はおもしろくないだけでなくしばしば不快であることに氣づいた。だがすでに習慣の奴隷と化してゐた私はそのままずるずると讀みつづけ、つひに讀破してしまつた。
 問題はこれが上卷であることだ。私はもう一年これをやるのだらうか。

眠られぬ夜のために〈上巻〉 (1959年) (角川文庫)

眠られぬ夜のために〈上巻〉 (1959年) (角川文庫)