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反省させると犯罪者になります
家人がよく刑事ドラマを見る。そのため私も斷片的に見る機會がままある。それでわかつたのは刑事ドラマの眼目は犯人を反省させることにあるのだ。刑事の搜査だとか、ましてやトリックの解明などは反省のドラマのダシにすぎぬ。
たとへば、こんな話が異樣に多い。犯人につらくあたる人間がゐて、つひに犯人はその人間を殺してしまふ。刑事は犯人をとらへると、被害者がじつは犯人のことを思つてゐたのだと諄々とさとし、犯人は後悔の涙をながす。どうしてそんなに反省させたいのだらうと思つてゐた。
先日「ドゥームズデイ・ブック」を讀んだ。トラブルの原因となつたひとがあつさり死んでしまふのを讀んで、こいつは自分がひきおこした結果を思ひ知つてから死ぬべきだとつよく感じた。さうして自分にも反省させたい衝動があるのを知つておどろいた。
といふわけでこの本を讀んだのだが、要するに犯罪者はすぐには反省できないといふことなのである。最終的に眞の反省をさせたいが、そのためには反省をせいてはいけない、と。けつきよく反省させたいのだつた。まあ、それはさうか。
それはまあいいとして、ものごとをあまりに單純化しすぎるのが氣になる。犯罪者の犯罪をおかす原因がすべて親子關係の問題にあるとでもいつてるみたいだし。
大逆転裁判
第二話了。
亜双儀の刀の名を知り戰慄し震駭した。
そして、ホームズが柔術だかバリツだかを會得してゐたのはスサトさんから教はつたためか! それはいいとしても、ワトスンの死といふ事實が「正史」とくひちがつてをり、どうつじつまをあはせるのか依然として見當もつかぬ。
王様の仕立て屋~サルトリア・ナポレターナ~(10)
イタリアに雛壇藝人なんてものが存在するのだらうか、なんてことは度外視してるのだらうな。いまさらいふことでもないけど。
王様の仕立て屋 10 〜サルトリア・ナポレターナ〜 (ヤングジャンプコミックス)
- 作者: 大河原遁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2015/07/17
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