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歓楽英雄(下)
盛りあがりに缺けた卷なり。最終盤、主人公がほとんど動かないのはいただけない。
ともあれ、もつと翻譯されていいと思ふのですがね。未譯はたくさんあるやうだ。それとも金庸がすべて譯出されたことが奇蹟なのか。まあ、「辺城浪子」も「陸小鳳伝奇」も「聖白虎伝」もまだ讀んでないけど。
氣をもつて穴道を打つ技が出てきて、これは天破活殺ではないかとひとり驚いた。
バグダッド・カフェ
またもジャック・パランスの出る映畫を觀てしまつた。ブレンダは「ER」のヒックス先生ですな。
そして私が思ふのは、平均律が彈けたらさぞかしたのしからうなといふことであります。息子が難澁してるところにジャスミンが來てさつと彈きこなす、みたいなシーンがあるかと思つたのだがなかつた。ドイツ人ならだれでもバッハが彈けるわけではないやうだ。あたりまへですね。