2014-08-23 美濃牛 ムアコックやバドリスからの引用におどろく。「コーネリアス年代記」なんてシロモノが譯出されてたのか?と思へば作者自身の譯文であつた。 天瀬、窓音、暮枝がテセ(ウス)、(アリ)アドネ、クレタだとしてでは羅堂は? ラダマンテュスといふのはどうでせう。クレタ王家の名だからをかしくない。音はあまり似てないけれど。 くせのある人物がぞろぞろ出てくるのだが、讀んでゆくといづれも共感のできる好人物のやうに思はれてくる。これはけつこうたいしたものだ。美濃牛 (講談社ノベルス)作者: 殊能将之出版社/メーカー: 講談社発売日: 2000/04メディア: 新書 クリック: 12回この商品を含むブログ (42件) を見る