「LOVERS」(チャン・イーモウ)

 「HERO」で何がよかったかといえばリーとイェンの対決であり、リーもイェンもいなければ面白くなりえないことは観るまでもなくわかることではありました。まるまるつまらないわけでもなく、最後の三つどもえの展開とかちょっとサスペンスがあったし、あの太鼓をまわりにならべた踊りはなんだか魅力があった。でもそれだけですな。
 あの、監督の美的趣味がそもそもね。あの極彩色は悪趣味としか思えない。さらに役者の体技が絶望的に拙い。でもってストーリーがしょうもない。結論はダメダメ、かなあ。