「アメリ」(ジャン・ピエール・ジュネ)

 ファンタジーである、という気がします。それはなにも写真がしゃべるからといった理由でなく、インスタント写真をあつめる男だとか、こどもの頃のおもちゃ等を持ち主に返してあげるといった道具立てがファンタジーを感じさせるのですね。そうしてお話よりもそういった道具立ての面白みで見せる映画であるわけです。傑作だともなんとも思わないけれど、面白く観ることができるのはたしか。謎の男の正体がいい。