Missing Blue

 花乃香篇おわり。どうも進捗がはかばかしくないのは、唯芽シナリオをやる気になれず、といってこちらも食指がうごかなかったためです。というのも「Lの季節」にも読書好きのキャラがおり、こいつがひどく不愉快だったのですね。目の前の人間よりも本に気をうばわれている徒輩がどれほどムカつくか。私もむかし、そんな感じの行動をしたことがあって、それがどれほど不快なのかそのキャラに教えられたものです。
 実際には花乃香はそういう性質ではなく、しかしひどい癇癪もちで自己中心的であまり好ましいキャラとは思えない。まあ、そういうところを克服してゆく話でもあるのですが、それよりもシナリオ後半の展開が新機軸でありました。だが、原因となった事故が他のシナリオとは異なる様相を見せているのはどうしたわけか。すべてのシナリオをクリアしたときに物語の全体像が見えてくる、というわけではなく、シナリオごとに真相がちがうのであればかなり残念。