「ダ・ヴィンチ・コード(下)」(ダン・ブラウン)

 「最後の晩餐」の絵解きでちょっと面白くなったが、すぐに低調にもどってしまった。それでも下巻はそれなりに読ませはする。
 はじめは京極作品を非常に薄味にしたような感じと思っていたが、というよりも、まんま「QED」シリーズという気もする。キャラクタもサスペンスも甘いので情報が勝負なはずなのに、それが物足りないのではねえ。