「鹿鼎記(2) 天地会の風雲児」(金庸)

 考えてみれば金庸作品のヒロインのほとんどは、善悪定かならぬようなキャラクタであり、主人公と共に行動して物語を推進させていたのであった。この作品は主人公がそうした性格をしているだけで、物語の構造としてはさほど変わりはないのかもしれませんな。