「ビューティフル・マインド」(ロン・ハワード)

 エキセントリックな天才の物語が好きである。
 この映画でも窓に数式を書きなぐったりしてるのがいいのだけれど、ジョン・ナッシュの場合はエキセントリックではすまされないのですよ。怖い。ものすごく怖い。ペンを置くところなど心うごかされるシーンもあるけれど、私にとっては怖い映画でありました。
 この映画を感動作と受けとめられるのは、ナッシュの問題を完全に他人事だと思える健全な精神の持ち主ではなかろうか、などと思ったり。