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被害者は誰?
探偵がどうも。解説者はドーヴァーを持ちだしてゐたが、ドーヴァーは平氣なのにこの探偵はダメだ。讀みすすむうちに慣れてきはしたけれど。
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FGO二部五章をやうやくクリア。
いや、おもしろかつた。ちと自己犠牲展開が多い憾みはあるが。
なんといつてもイアソン。かういふキャラを活躍させられるともう、コロリとやられてしまふ。うちのイアソンも育ててアルゴナウタイと組ませたい。けどメディア・リリーはゐないしアタランテも育つてないしヘラクレスしかをらんな。カストルとポリュデウケスは敵のやうだし、あとだれがゐたか。テセウス? さう考へるとアルゴ船遠征はギリシア神話のアベンジャーズですね。
エウロペがいつ出るかと思ひつつプレイしてたんだけど。
ゴルドルフもいいところもつていつた。
ほかにもカルデアの者やら村正やら冠位サーヴァントやらもりだくさん。あとはマシュが強化されてくれれば文句はなかつた。
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黄土の奔流
ひゃくえむ(2)
おもしろい。スポーツものに惡役は不要だと考へるので好みからははづれるのだが、それを吹きとばすおもしろさ。
遠い喇叭
ウォルシュにはクーパー主演の「遠い太鼓」といふ作品もあつたなと思ひ Wikipedia をみるが出てない。ウォルシュじゃなかつたかとしらべるとやはりウォルシュであつた。ラオール・ウォルシュのきちんとしたフィルモグラフィもないのか。いづれにしても内容には関係ないのですがね。
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アラビアン・ナイト(16)
むかしの小説に出てくる女性がよく氣絶するのは、コルセットでしめつけてゐるために血行がわるいからだなんて説をどこかで讀んだ。だが、アラビアン・ナイトでは男もしばしば氣絶する(そしてバラ水をかけられて蘇生する)。氣絶といふ語の定義がまるでちがふのではないかと思ふほど。
ハサンはろくでなしなのに、彼をたすける魔族(?)たちのなんと心優しいことか。
ほかふたつの話の出來も上々で、かなり水準のたかい卷となつた。
妖鳥
いやあ、おもしろい。いはゆる新本格ミステリのやうな突飛な道具立てはないのに、はるかに異樣で惡夢じみた事件が展開する。終盤にいたるまで事件がそもそもどんな事件なのかすら判然としない。動機はなんだそれはといふやうなものだけれど、謎の異樣さだけで滿足してしまつた。
あと、ツイスト利かせすぎ問題もあるといへばあるか。