トレイン・ミッション
 「フライト・ゲーム」の變奏といふところ。
 全體にたのしめるが、主人公がまきこまれる陰謀がどうにも複雜にすぎる。そんなことしなくても目的は達成できるでせうといひたくなります。

 

 

文系と理系はなぜ分かれたのか
 書名からはちと淺薄な印象もうけるが、どうして氣合のはひつた内容であつた。
 それだけに單純明快な結論はえられないのだけれど。

 

 

イコライザー2
 ソツなく作られたエンタテインメントで、豫想以上にたのしめた。
 老人の繪についてはもつと叮嚀に描くべきではと思ふ。
 あのプルーストは一卷本?

 

 

大聖堂の殺人 The Books
 藤衛がどうにもかうにもチンケな人物なのよな。ラスボスなのに彼がこけおどしをするたびにどんどんしらけてゆく。
 ついでに申せば善知鳥神のせりふがまたうすつぺらい。なんにでも數學をからめるその雜さに、いはばソーカル的な苛立ちを感じる。

 

大聖堂の殺人 ~The Books~ (講談社文庫)

大聖堂の殺人 ~The Books~ (講談社文庫)

 

 

バルタザールどこへ行く
 ロバがひどい目にあふ映畫だとしか認識できぬ。
 バルタザールにイエスをかさねて見てゐるわけでもなからうし。

 

 

 FGO第二部第四章をクリア。
 わがカルデアもすこしは強くなつてきたやうで、比較的とどこほりなく進行した。と申しても、しんがりの絆ヘラクレスだよりだつたバトルもいくつか。あれだけあつた育成期間を活かせなかつたことを痛感する。私の惡平等趣味がひとりのサーヴァントを集中的に育てることをさまたげる。わかつてはゐるけどやめられぬ。
 ストーリーはなかなか。ペペがおもしろい。主人公に嫉妬して兇行にはしつたつまらぬ連中といふ(おもにカドック由來の)クリプターたちへの印象がかはつた。そして所長。いやもう眞の主役はゴルドルフではないのかと。

時の車輪 竜魔大戦1 忍びよる闇
 エグウェーンがナイニーヴに反撥を感じる描寫を何回やるんだ。ほかにも、主人公たちがたがひに不信の念をいだいたり、故郷から出たことを後悔したり、何度も何度もくりかへすが無用ではないか。それを省けばかなりコンパクトになると思ふ。

 

竜魔大戦〈1〉忍びよる闇―「時の車輪」シリーズ第4部 (ハヤカワ文庫FT)

竜魔大戦〈1〉忍びよる闇―「時の車輪」シリーズ第4部 (ハヤカワ文庫FT)