レッドスワンの絶命 赤羽高校サッカー
 おもしろく讀んだのだけれど、卷末の人物相關圖にもつともおどろいた。

 

 

やはり俺の青春ラブコメは間違っている(13)
 以前に書いたことと同じだねえ。青春ラブコメとして間違つてゐてもいいからコメディではあつてほしい。文化祭だのプロムだのにそこまでいれあげる必要を感じない。深刻な對立があつたつていいけれど、プロムのためではついていけない。
 登場人物たちの“本物”信仰が氣持ちわるい。

 

 

ユニヴァーサル野球協会

 

ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)

ユニヴァーサル野球協会 (白水Uブックス)

 

 

Y駅発深夜バス

 

Y駅発深夜バス (ミステリ・フロンティア)

Y駅発深夜バス (ミステリ・フロンティア)

 

 


ふたたび赤い悪夢
 本日三册目。竝行して讀んでゐるとをへるのが同じになることもままあるが、それにしてもミステリを同時に讀まなくてもいい氣がしますね。
 さて、殺人事件をたのしむといふことは考へるまでもなくムチャクチャなことだ。そのムチャを通すのに必要なのが、探偵のゆるがぬ無責任性であらう、と思ふ。要するにお約束だ。お約束にいちやもんをつける、クイーンとかこの作者のやうな徒輩は野暮のきはみである。ミュージカルで人物が唐突にうたひだすのがをかしい、などと述べて鋭いことをいつたつもりになってる連中と大差がない。

 

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫)

 

 
おしゃれ泥棒
 さして期待もせずに觀たがたのしめた。ワイラーの手腕をちと侮つてをりました。
 オードリー・ヘプバーンの出演作に好きなものもとりたてて無く、しひて申せばスタンリー・ドーネンシャレード」くらゐだつたがコレも惡くない。「シャレード」の魅力はもつぱらケイリー・グラントにあるが、こちらはヘプバーンもよい。もちろんピーター・オトゥールもいい。「アラビアのロレンス」よりずつといい。

 

 

 FGO、イヴェントをすすめてゐて女性のセイバー(とランサーも)を育ててないことが判明する。そんなことまで配慮せねばならないのか。
 ストーリーは、魔法少女なる存在への過剩な思ひいれを共有できずおいてきぼりに。

時の車輪 竜王伝説3 金の瞳の狼
 「全界の眼」に「ワイワールド」とルビあり。だが表紙には“THE EYE OF THE WORLD”といふ文字列が。「ザ・アイ・オヴ・ザ・ワールド」を「アイワールド」にしてしまふのか。
 それに距離の單位がメートルであるのにも違和感がある。地の文章ならばまだしも、セリフのなかにあるとなあ。

 

竜王伝説〈3〉金の瞳の狼―「時の車輪」シリーズ (ハヤカワ文庫FT)

竜王伝説〈3〉金の瞳の狼―「時の車輪」シリーズ (ハヤカワ文庫FT)

 

 

クリムゾン・キモノ

 サミュエル・フラーのリトル・トーキョーを舞臺にした刑事もの。
 冒頭いきなり「赤とんぼ」のメロディが流れておどろく。タイトルも相俟つて、こいつは「東京暗黒街・竹ノ家」みたいな「國辱映畫」かなと思つたが、出てくる日系人はみな立派なひとばかりでそんなことはなかつた。そもそも「東京暗黒街・竹ノ家」もどこが惡いのかわからんだが。
 話の展開にはやや無理があるといふか、いろいろ端折りすぎである。でも90分にをさめたのだからしかたない犠牲か。

 FGO、第二部第二章をクリア。私にしてはえらく早いのは、クリスマスと正月のイヴェントをのけ者にされたルサンチマンがバネになつたのかもしれぬ。
 第一章はひたすら陰々滅々として閉口したが、今回は快男児ナポレオンがゐてくれてだいぶ風通しがよくなつた。ストーリーの基調が陰鬱なのはかはらないのですがね。第二部を通じて癒しなのは新所長のみ。スキル變更後はマシュの聲もひどく切迫して餘裕がなく、聞いてゐて不安になる。