ダンケルク
 なんともわかりづらい語り口である。ノーラン映畫をろくに觀てないが、いつもそんなふうなのか。あるいはダンケルクの故事があちらでは周知の常識なので説明を要しないのか。時系列が前後するのがどうにも氣もちわるいんだけど。

 

 

 

ギルガメシュ叙事詩
 ギルガメシュフンババをたふさうとしたときエンキドゥは止めようとしたのであり、天牛がくだつたのはギルガメシュがイシュタルにつれなくしたためであり、なのにそのためにエンキドゥが死ぬのはひどくないですか。
 ライヴァル同士がなぐりあつて勝負がつかずたがひを認めて友人になるといふ、少年まんぐわの黄金パターンははるかな起源をもつてゐたのだな。

  

ギルガメシュ叙事詩

ギルガメシュ叙事詩

 

 

徳の政治 小説フランス革命(16)
 もはやあまり讀んでおもしろい話ではない。それは小説家がわるいのではなく革命家たちがわるいのであり、あるいは人間がわるい。

 

 

王様の仕立て屋~フィオリ・ディ・ジラソーレ~(7)

 

 

その可能性はすでに考えた
 ことし本格ミステリを私にしてはたくさん讀んでゐるのは、何年かきちんと讀むことを怠つてきたことの反省からである。だが「ミステリー・アリーナ」や本作などの超重量級を立てつづけに讀むとふつうのミステリをたのしめなくなりそうで怖い。と思つたら兩作ともおなじ年に出てゐたのか。
 自分はかういふ、現實ばなれしたミステリのはうがすきなのかもしれぬ。などといまさらにおのれの好みに氣づかされもした。
 そしてフーリンさんがすき。

 

その可能性はすでに考えた (講談社文庫)

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映像研には手を出すな!(3)
 金森さんにもつとも共感するのだが、前にも書いたつけか。

 

映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)

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テレフォン
 ドン・シーゲルによる端正なスパイもの、になるのかな
 ドナルド・プレザンスが惡役だつた。

 

テレフォン [DVD]

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バーナード嬢曰く。(4)
 「異邦人」も「地下室の手記」も「変身」も讀んだが、遠藤くんが言及した箇所はどれもまつたく憶えてない。なんてことだ。
 あと、私も野崎まどを「2」から讀んでしまひました。

 

バーナード嬢曰く。 (4) (REXコミックス)

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