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ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンXI
シャミーユに魅力を感じないのが難である。
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1/2の騎士
「まっぷたつの子爵」と「不在の騎士」を足して二で割つたやうな、などと考へつつ讀む。
どうも不滿を感じ、その正體をさぐつてゐたのだが、謎とその解決のストーリーにおける重みに問題があるのではないか。問題はないかもしれぬが、好みからははづれてをる。ミステリは謎の物語であり、謎が解決したらもうすべてめでたしでいいのである。でもこの小説ではなんとなく謎はクリアされるが、その後も話がつづいてゆく。謎のあつかひが輕い。ストーリーのだしでしかない。
もうひとつ。主人公がサファイアをいいやうに使つてるのが不快である。
もうひとつ、サファイアの存在は氣にならないが、犯罪の標的が主人公の關係者ばかりであるのは飲みこみがたい。あまりに不自然ではないか。
サイレント・ランニング
あの宇宙船團は何をしにどこへ向つてゐるのか。地球上で植物を保持できなくなつたのだとして、それをどこかにある地球型の惑星にでももつてゆくところなのか? だが宇宙船で植物を育ててゆけるなら月でも宇宙空間上でもどこでもいい氣がする。
ドームを切り離してしまつた他の宇宙船はあれからどこへゆくつもりなのか。なんでもどつて(?)きたのか。植物はついでで、ほかに用事があつたのか。
ロボットはけなげで愛らしい。
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響きの科学 名曲の秘密から絶対音感まで
讀んでゐて「火星の人」のマーク・ワトニーを思ひだした。文章に必要以上にジョークをねぢこんでくる點において、この著者とワトニーは共通してゐる。
響きの科学―名曲の秘密から絶対音感まで (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジョンパウエル,John Powell,小野木明恵
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/08/05
- メディア: 文庫
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