ものぐさ精神分析
 ときに讀むに堪へぬほど愚劣な議論が展開され、どうせ精神分析だしなあと思ひつつすすめてゐた。せめて卷末の「わたしの原点」から讀んでれば多少はこの印象も弱められたのに。
 Freudを“フロイド”と表記してゐるのも氣になつた。當時はそれが一般的だつたのかな。

 

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

ものぐさ精神分析 (中公文庫)

 

 

パイレーツ・ロック
 豫期してゐたのとは大分ちがふ映畫であつた。もつと事實に立脚したストーリーにしたはうがよかつたらう。オリジナルではいかんとはいはぬが、かう冗長でだらしないと音樂だけではごまかしきれない。
 キンクス好きとしては二曲もながれてよかつたんですがね。

 

パイレーツ・ロック [DVD]

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鬼滅の刃(6)
 桜餅の食ひすぎて……。
 いまさらですが鬼滅とか鬼殺といふのは漢語としてはよろしくないね。滅鬼とか殺鬼といはねば。でも「滅鬼の刃」ではメッキみたいか。

 

鬼滅の刃 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)
 

 

マニ教
 「サマー・アポカリプス」を讀んでカタリ派に興味をもつたのでクセジュの「異端カタリ派」を讀んだ。そこにはカタリ派へのマニ教の影響が示されてをり、それでマニ教に興味をもつに至つた次第。おなじくクセジュの「マニ教」は讀んでゐたが、「アーリア人」「ゾロアスター教」の青木さんのマニ教も讀んでみたくなるではありませんか。
 この本によるとカタリ派への影響など無いとのことでなんとも拍子ぬけではあつたが、マニさんは思つたやうな厭世的な人物でなかつたやうである。ほんたうに厭世的で鬱氣質のひとは布教などしないかね。

 

マニ教 (講談社選書メチエ)

マニ教 (講談社選書メチエ)

 

 

破滅軍師の賭博戦記 幼い女王は賽を投げる
 軍師などといふ存在は奇策のために味方の兵士の命を賭けるわけであり、それに成功したとしてもつまりは效率よく敵兵の命をうばふに過ぎぬ。つまりはこの主人公のやうな人物こそ向いてゐるともいへませう。
 おもしろかつた。

 

 

まんが 医学の歴史
 20世紀以前がおもしろい。おもしろいといふにはあまりに野蠻で未開であるが。
 野口英世とか必要か?

 

まんが医学の歴史

まんが医学の歴史