無法の弁護人 もう一人の悪魔
 もつと強敵がでるかと思つたが。いやでも安定しておもしろい。

 

 

マイ・インターン
 毒にも藥にもならんが否定する氣もない。

 

 

マンスフィールド・パーク
 これでジェイン・オースティンの六册をすべて讀んでしまつた。なにやらさびしい氣もしないでない。
 しかし主人公があまりすきになれない。あまりに消極的だし、ひとを判斷するにあまりに偏狹である。他の作品ではそこを相手役がフォローするのだが、エドマンドがまたさして魅力のない人物なのが困りもの。それでゐてこれほど讀めてしまふがすごいともいへませうか。
 ミスター・バートラム、ミス・バートラムと呼べるのは長男長女のみらしい。知らなかつた。

 

マンスフィールド・パーク (中公文庫)

マンスフィールド・パーク (中公文庫)

 

 

ズートピア
 これまでディズニーやらピクサーやらの作品をあれこれ觀てきて、どれもさほどのものとは思はれなかつたが、これはひとあぢ違ふやうに感じる。まあどこがどう、とは指摘できないのですが。差別といふヘヴィな題材ゆゑなのだらうか。
 それにしてもこの世界では人間はどうなつてゐるのか。ふつうの擬人化ならばそんなことは考へないけれど、この世界の動物たちは以前、動物そのものだつたわけで、さうすると人間のことが氣になつてしまふ。